日本語の「したい」「ほしい」「好き」は文脈によって近く見えますが、中国語では、話し手が表すものを意向・必要や要求・好みに分けると選びやすくなります。
訳語を一つずつ対応させるのではなく、「今したいのか」「必要なものを明確に求めるのか」「普段から好きなのか」を先に決めます。
3語は表したい内容から選ぶ
| 語 | 中心になる内容 | 代表例 |
|---|---|---|
| 想 | 意向、やわらかな希望 | 我想喝茶。 |
| 要 | 必要、要求、注文、はっきりした予定 | 我要一杯咖啡。 |
| 喜欢 | 好み、好きであること | 我喜欢咖啡。 |
想
したい / 思う
要
ほしい / 必要とする
喜欢
好き
自分の意向を伝えるなら想
想+動詞 で「〜したい」という気持ちを伝えます。押しつけず、自分の希望を述べたい場面で使いやすい形です。
我想喝茶。
お茶を飲みたいです。
我想去北京。北京へ行きたいです。我想休息一下。少し休みたいです。
まだ決定や要求ではなく、「そうしたいと思っている」という意向が中心です。
注文や必要を明確にするなら要
店で商品を注文する、必要なものを指定する、はっきりした予定を伝えるときは 要 が使われます。
我要一杯咖啡。コーヒーを1杯ください。我要这个。これがほしいです。我要去车站。駅へ行きます/行くつもりです。
我要去车站。
駅へ行きたいです。
我想去车站。 なら「駅へ行きたい」という希望が前に出ます。我要去车站。 は行き先や予定をより明確に示します。実際の注文の流れは「カフェフレーズ」で確認できます。
普段の好みを伝えるなら喜欢
喜欢 は名詞にも動詞句にもつながり、「〜が好き」「〜することが好き」と好みを表します。
我喜欢咖啡。私はコーヒーが好きです。我喜欢旅行。私は旅行が好きです。我喜欢学习中文。私は中国語を勉強するのが好きです。
我喜欢学习中文。
私は中国語を勉強するのが好きです。
今この瞬間に飲みたいなら 想喝、日頃からコーヒーが好きなら 喜欢咖啡 です。一時的な希望と好みを分けます。
想要は「ほしい」というまとまりにもなる
想要 は 想+要 のまとまりで、物を「ほしい」、行動を「したい」と希望する形に使えます。
我想要一杯茶。お茶を1杯ほしいです。我想要休息。休みたいです。
要 だけより希望として柔らかく聞こえることがあります。ただし、注文を完了する場面では 我要〜 も一般的です。丁寧さは単語一つで決めず、请 や声の調子、状況も合わせて考えます。
否定すると違いが見えやすい
| 形 | 否定するもの | 例 |
|---|---|---|
| 不想 | したい気持ちがない | 我不想去。 |
| 不要 | いらない/しないで | 我不要这个。 |
| 不喜欢 | 好みではない | 我不喜欢咖啡。 |
不要 は「いりません」だけでなく、不要说。 のように「〜しないで」という制止にもなります。否定全体の選び方は「中国語の否定文」へ進んでください。
我不要这个了。
これはやめます。
同じ場面でも意図が変われば語が変わる
飲み物を選ぶとき
今飲みたい気持ちなら 我想喝茶。、注文を確定するなら 我要一杯茶。。
買い物をするとき
品物を指定して求めるなら 我要这个。、普段の好みなら 我喜欢这个颜色。。
旅行の予定を話すとき
願望なら 我想去上海。、決めた予定を強く示すなら 我要去上海。。
買い物での返答や次の行動は「買い物フレーズ」で場面ごとに確認できます。
3秒で意図へ戻る
- 意向・やわらかな希望 →
想 - 必要・要求・注文・明確な予定 →
要 - 普段の好み →
喜欢
日本語訳が「ほしい」になるかだけでなく、その場で何を相手に伝えたいかを一言で説明できれば、3語を選べます。